« 流行語大賞を予想する | メイン | Sleipnir 開発停止か »

◆2004年11月16日

 夕凪の街 桜の国

ぐっ…。ぐおおおおお…。
マジ泣きしてしまいました。夕凪の街 桜の国

いわゆるヒロシマを題材にした漫画なんですがね。
なんというか…。はだしのゲンのような強烈な物ではなくて、それでいて訴えてくるものはめちゃくちゃ強烈な……。

あー、なんていったらちょっと分からないな…。

他の原爆体験を元にした漫画のような、生々しい表現はさほど出てきません。
しかしながら、素朴なタッチ、登場人物と同じ目線で展開される細やかな描写、台詞、そして彼らの実直な心の声は、見る者の心にストレートに響いてきます。
三部構成で、100ページに満たない内容ながら、その構成力も素晴らしいの一言。外見の薄さからは考えられない内容の濃さ。圧巻。

とにかくね、即座に3回読み直した。読み直すほどにそのメッセージの強烈さに気づかされます。そして己の認識の甘さを恥じた。戦争の理不尽さに憤った。そして泣いた。
決してヒロシマは過去の事じゃない、今までも、これからも続いていくことなんだという事。そこから目を背けていた事。思い知らされました。
もう本当に「日本人なら読め」ですよ。マジでお薦めです。

そして、この本を知るきっかけになったサイトM:NGBさんに心から感謝したいと思います。ありがとうございました。

夕凪の街 桜の国
こうの 史代

双葉社
2004-10
売り上げランキング 78
おすすめ平均 

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mog.s59.xrea.com/mt-tb.cgi/28

コメント

コメントしてください




保存しますか?


2005年09月 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
Powered by Movable Type 3.151-ja